第3話 ミキさん②
渋⚪の高級ホテルのスィート…禁断のパーティー会場…そこには天使がいた…いや堕天使かもしれないけど。
…なんて美しい…女性…
正直、ガン見してしまった。
気づかれてあわてて目を反らした。
彼女がふっと漏れた微笑で、不覚にも俺のはガン立ちになった。
魂吸いとられそうな瞳…
一瞬で引き込まれていきそうな雰囲気?
…いや、匂いといったほうが良いのか?
必死に見ないようにしていないと…俺はこの人を無意識に押し倒してしまうかもしれない…
(画像)
https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818093086136329939
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よくよく見れば…まわりの女性も綺麗な人ばっかではあった。
一見年齢不詳に見えるあの人が本当に40歳ならば、多分一番上になるんだろうな…とは思う。
だけど、あの人の別格感は…異常の極みだった。
―
この女を俺のもとに、一夜、引き留めるの?
どんな無理ゲー?
と思わず秋男を見た。
な?騙されて良かっただろって感じで、秋男が笑うのが…なんか腹立たしい。
だけど…これはお金の回収は出来ないなあと…少なくともそれは思わざるを得なかったんだ。
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いざパーティーが始まっちゃうと、この女性(ミキさんと言っていた偽名かも知れないけど)の機転…頭の回転は凄かった。
最初の自己紹介イベントから、女性側のサポートに回ったミキさんは、個人情報がさらせない中でのギリギリのリアル感と魅力的な性癖情報を各女性に上手に話させていく。
さらに男側の秋男、女側は昌子さんと言ったか…二人のサポートが絶妙で。
男側からすると、どの女もむしゃぶりつきたいような背景が出来あがっていた。
そして…簡単なゲームなんかで場をサポートして…いよいよの口火。
俺がミキさんを連れて、寝室の一つに行くときの、野郎どもの殺気だったこと。
「(早く終われ!)」
「(死ね!)」
とか思われてんだろう…だけど。
お前らにチャンスは…渡せないんだ。
少し離れたところで、秋男が小さくサムズアップしているのが見えた。
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「来て…」
と言われてしまえば…もう俺に逆らう術はないかった。
せめてもの抵抗でむしゃぶりつかないよう唇をついばみなから、片手をうなじから耳のうら、片手を鎖骨まわりに。
ゆっくりと口を開かせていき、ミキさんの舌に取りついていく。
長いDEEPキスのさなか、ふっと離れた唇から、甘い吐息がこぼれる。
油断するとそれだけで昇天してしまいそうになる。非現実感も半端ない。
「(限度は二発だ…忘れるな俺!)」
ガウンの中に指を忍ばせると、豊穣な果実の先は固く凝っていて…太ももの付け根は既に…蕩けきっていて。
「このまま来て?ね?」
俺は、前戯もそこそこにゆっくりと腰を沈めていったんだ。
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何度も何度も嬌声を上げさせ、何度も何度も逝かせまくった。
何度も失神に追い込み、それでも腰を動かし続けると…女性は快感の蓄積で目覚めて…逝きっぱなしになる。
俺に出来ること…かつて前カノのゆうこちゃんが実乃里ちゃんが身をもって教えてくれたことを…その全てをミキさんに捧げた。
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ミキ「身体が…ばらばら…酷い人ね…」
完全に動けなくなったような彼女の体を抱きしめ、俺の手の中に拘束する。
彼女が甘い吐息とともに恨みごとを紡ぐ。
ミキ「若いうちから、こんなセッ⚪スを覚えたらいけないわ。あなたの奥さん、過労で死んじゃうわよ」(笑)
「俺なんか、結婚出来るかも微妙ですよ。この間も彼女に二股掛けられて振られたばかりですしね」
ミキ「あなたが?」
俺は何故か初対面のミキさんに、不倫の末に俺を捨てた
女性に冷めきっているのだと思っていた俺。
でも…目の前の天使があれだけ感じてくれたことが…俺には嬉しかったんだ。
ミキ「あなた、自分の……が大きいことを分かってないの?私は奥が気持ち良いけど、そうでない…むしろ苦痛を感じる女性も多いのよ?」
「…」
ミキ「今までの彼女は痛がらなかったの?」
「…ゆうこちゃんは激しく動くと絶叫して失神していました。実乃里ちゃんは正⚪位の時は声が出ないように口を押さえて痙攣してましたが、騎⚪位で両手を繋ぐと声が止まりませんでした」
ミキ「…何でそんな子たちを手放しちゃったの?もったいない」
「…そんなこと言われても…」
ミキ「指を根元から三本掛けて…そう、初めて若い女性とセッ⚪スするときは、これ以上挿れてはダメ」
「こんなものなんですか!?」
ミキ「そう…それが普通の…行為になる長さなの」
「何か凄いハンデですね」
ミキ「まあ、経験のある女性は別よ。特に経産婦はあなたの虜になるかもね」
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残りの時間、彼女は前戯のノウハウを教えてくれた。俺は彼女に一つ一つそれを試した。
彼女は苦悶の表情と甘い吐息を漏らしながら付き合ってくれた。
俺は彼女を逝かしてしまうよりも、ギリギリまで追い込むことに注力し始め、彼女は「ひどいひと!」と俺を罵りながら付き合ってくれた。
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「他のかたに抱かれなくて良かったのですか?」
ミキ「どの口が言うの?」(笑)
彼女がいたずらっぽく微笑む。
「…結局、中に出してしまいました。すみません。」
ミキ「今さらね。でも内緒よ?」
「…」
ミキ「大丈夫よ。私は子どもが出来ないから」
「…そうなんですか」
ミキ「私の夫はね?…いいえ…」
彼女は泣き笑いのような表情を浮かべて、言葉をつぐんだ。
「ミキさん?」
ミキ「…最後くらいは、年上のお姉さんらしいところをみせましょうか!」
「ミキさん!?何を!…ああっ!」
突然、彼女が俺の……を口に含んだ。
その瞬間、後頭部に白い衝撃が走って、意識が混濁していく。
こんなフ⚪ラは…経験したことが…無いっ!
反り還る俺の身体。
もう駄目…だ!
最初の放出感が来た瞬間、彼女は俺を一気に吸い上げた。魂の一滴まで吸いとられる感覚。
俺はあまりの気持ち良さに腰がビクンビクン跳ねて、全身ガクガク震えながら意識が飛んだ。
もう…俺は動けなかった。
―
―
頭をバッチんバッチん叩かれて、俺は乱暴に秋男に起こされた。
「…ミキさんは?」
秋男「あぁ、彼女は主催者さんが連れて帰った」
「じゃあ…」
秋男「あぁ、お前は依頼を完遂したよ。ただな、彼女を抱けなかった野郎どもが不穏なんでな。俺たちはここいらで逃げたほうが良さそうだ」
…逃げるように会場を後にした俺たち…
電車の止まった深夜、俺たちはタクシーでの帰路を急いだんだ。
※次回の更新には暫しお時間を頂戴致したく…何卒宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
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