第11話

「とりあえずさ、とりあえずさコラボしてみよう」

唐突だ!

「唐突ですね」

「さすがにうちのノリわかんないのに入りたくないでしょ」

「確かに」

別にこの事務所でなくとも言い訳だし。と言ってもそもそも私入れて貰えないじゃないかな普通の事務所だと。

少なくとも私が事務所社長なら取らない。

まあ結局私を含めみんな拝金主義者なので、売れればOK何だけどね。

とりあえず1回やってみるか。

入社試験代わりなのかな。

とりあえずコラボの内容や報酬の内容を決める。


「今日練習して、今日撮ろ撮ろ」

「早過ぎませんか」

「いきなり過ぎるよ心の準備が」

「そんな呑気なこと言ってたら、人生あっという間に終わっちゃうよ。それに大人の事情と言うか、ホワイトローズちゃん預かる場合SNSトラブルになるべく早く着手したい。しかし他の子との相性を考えると一緒に仕事してから決めたい。体験入社代わりって感じかなあ」

入所と言うべきなんだろうけど細かいことはいいか。社長の言う通りだ。私としても出来るだけ早くSNSトラブル解決したい。一応自力でもやれるだろうけど誰かに頼りたい。もちろん信用出来る人に。と言ってもまだ知り合ったばかりなので、私がこれでこの人を試してやるくらいのつもりでいよう。

「分かりましたやってみます」

「いよっ男前だね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る