第5話
やべぇ女の子光ちゃんにサイン書いた。
「ホワイトローズ?」
「これが私の芸名ブルーローズさんが誰か知らない」
「ええと別名義って事ですか?」
「ホワイトローズしか芸名持ってないよ」
話が見えない
「じゃあこのアカウントは一体何なんでしょう」
と言って見せてくれたのは、私が使ってないSNSアプリの成りすましアカウントだった
「成りすましだねこのアプリ使ってない」
「ええ!」
「後でアカウント作って抗議しておく」
「では放課後会いませんか」
「どうしてそうなった」
「その方が手っ取り早いじゃないですか」
むむむ授業始まるまで10分無いぞ。このアカウント後で見つけられるかどうか自信ない。
この子の言うとうり後で放課後会った方がいい。むむむ
「放課後会おう」
「うっしゃーはい!」
なんかしくじったような気がする。
放課後待ち合わせの空き教室に来た。
「ああっホワイトローズさん」
学校で芸名言われるのきっつ。でも本名名乗るのもなんか、いや男の子だとバレたらいや。
「今アプリのダウンロード終わってアカウント作ってる所だから待ってて」
「分かりました」
ケータイを操作してアカウント取得する。
念の為パスとか見られない用気をつけて、
「ブルーローズさんのアカウント見せて」
「はいこの人です」
検索してメールした。
「抗議した。これで引っ込めてくれればいいんだけど」
「ですね」
「こんな風に成りすましされた事ないので対応がよく分からないんだよな。」
「本人から抗議されたら大抵ちゃんと画像変える人が大半なので大丈夫ですですって。変えないやべぇ奴とか、偽物の癖に本物を名乗り続ける人も居ますが」
だよなあ、その場合通報するけど。SNS運営が大した対応してくれない場合裁判しないといけない場合もあるし。
「私の場合ならアイドルやってるんでその場合事務所に任せます」
「さすが事務所」
「ホワイトローズさんどこか入って無かったんですか」
「入って無いよ」
需要無いだろうし。お笑い芸人のオカマはいっぱいいるけどわざと(気持ち悪い)を前に出して笑いを取る感じするし。コメディトーク下手だよ私。
私の活動は動画配信とSNS中心だ。それなりにフォロワー数もお気に入り登録者数はある。写真であればそれなり加工出来るから良く撮れる。踊りと歌動画はある。とはいえ何度も撮り直しする。プロ歌手みたいに舞台に上がる何て想像つかない。やり直し出来ない。
「じゃあうちの事務所来ませんか」
「そういうの専門のスカウトマンの仕事じゃないの」
「うち弱小企業なんで融通ききますよ」
中小企業と言ってあげて。
「考えておくよ」
「絶対ですよ」
「それにしてもアイドル事務所って大企業の寡占状態なんじゃ無いの」
「ちっちゃいとこ多いですよ」
「ふううん」
「名刺渡しときますね」
受け取る
「名刺何て持ってるんだ」
「何となくこの方がスマホで連絡先交換するより楽かなっと?」
言われてみればそうかな。そうかも。
「なお電話番号は事務所のです」
「さすがにまだケータイ直電はまずいかなと。まあ今作ったアカウントをフォローしたのでこっちから連絡取れるんですが」
まだ?なんだろうこのヤベー子と長い付き合いになりそうな予感。
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