僕を射つ、君の魔弾
第1話
〝さっきはごめん〟
今の僕が、指先で伝えられる言葉は…これが、精一杯。
僕らしくもない…男らしくない、ああ、恥ずかしい。
「アキラなんて、嫌いだ!
僕以外の男に、笑い掛けるな話し掛けるな手を触れるな…
そんなアキラなんか、大っ嫌いだあっ!!」
……未成年女子か?
26にも、なって―
あ…
〝JBM交響楽団
クリスマス特別演奏会 SS席〟
書入れ時の忙しさが、目に見えて足腰に来ている店長に、申し訳無く感じながらも、最敬礼で有給休暇を貰って…
一等御気に入りの礼服を着て…
僕の想いを束ねた、
バサッ!
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