第58話

 夫婦揃って、闇を抱えてるのに…何処迄も、真っすぐで……?」


「……!?」


「…知ってるよ?

 君の事なら、何でも……


 早く紹介して欲しいなあ…

 僕が、君の彼氏だって?」


「!!」


「ふふっ…ま、初めだから、この位で♪

 又…メールするからね*」


「……」


「さ…其処に置いた、僕の分身…着けて?」


「…ん…っ…!」


 哲は、希望自身を象った性具を、再び装着した。


「はっ…あ…!」


 それは、希望の遠隔操作で、気紛に蠢動する……


「ふふふ…じゃあね♪」


 通話が終わった―しかし、哲の肉体からだを疼かせる、希望の拘束は、終わらない……。

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