第6話

 ノゾムは、アキラに着けた物と同一の首錠を示し―サイドテーブルに置かれた林檎を一つ、手に取った。


「……まさか……!?」


「ふふふっ?」


 彼は、その林檎に首錠を着け―己の頸に付けている、チョーカーに触れた。


 瞬間―首錠が締まり、林檎は二分割された……。


「…っ…ひ…!」


「…分かった?


 君に対する生殺与奪の権は…既に、この僕が握ってるから……」


 コイツ…イカレてる…!


 己の歪んだ欲望の為に、他人ひと生命いのちさえも顧みない、この男…アキラは、絶叫していた―


「外せェッ!!」


「~駄ー目(溜息)。

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