第35話

 記憶を手に入れる度に、ノートに記録しながら、内省を重ねて来た……


 そんな経緯いきさつで…

 彼の気質は、全く変わらないが…

 その雰囲気は、かなり変わったよ……?」


「………」


「…呉竹君に、会ってみるかい?

 祈ちゃん…」


「えッ…?」


「実は…

 彼には既に、アポを取ってあるんだ……


 どうする?」


「…はい…

 行きます……!」



「…あ…!

 祈さんですね…?」


「!?」


 姿形は、以前と変わらぬものの―その言葉と口調は、とても柔和に変わっている…

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