第33話

 ずっと、あの人の傍に居たい……」


「…気持ちは分かるけど…

 その子は…


 一生、目覚めないかも知れないのよ…?


 目覚めたとしても……!?」


「…三年前…

 あの人と私は、運命を分けたの…!


 きっと…

 あの人は、私の代わりに……!


 はっきり分かってる事は、一つだけ…


 私は、呉竹鋭知さんを…

 愛しています……!!」


「祈……


 かつて彼は、こう云った……


 お前の仁に、義で応えると……


 お前の仁を…

 お父さんは、信じる……!」


「お父様…!」

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