第5話

 って、何でアタマまで!?」


 仮退院から、僅か数日…


 くだんの病院へと連れて行かれた鋭知は、坊主頭を撫でて苦笑した。


 彼の周りでは、外科所属の看護師達が、キビキビと手術オペの準備をしている…


 その中の一人・若手看護師の笹目が、彼に病衣を差し出した。


「すぐに又、裸にされちゃうけど…

 風邪引くと、いけないから。


 …君、イケメンねー?

 逆玉、狙えるかもよ…?」


「はあ?

 何、云ってんだか(呆)」


「あれっ?

 ホントに、知らないの?


 祈ちゃんは…

 あの『菱田財閥』の、深窓の令嬢☆」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る