第11話

 彼は、チューブを左の掌であたためめながら、右の手指を巧みに滑らせ続ける……


「フフフ…どうだ?


 其奴は、女にも男にも、不感症だが…

 その指遣いは淫らで、女を悦ばせる……」


「あっ、あ…んっ…!?」


「……」


 生真面目にみさおを守って来た筈の美波の器官は、既に切ない音を奏で始めている…


 日昇は、たのし気に笑いつつ、彼女に訊ねる……

「で…美波は、月に何日何度、自分を慰めてるのかなぁ~?」


「……そ…そんな、事―

 ああひっ!?」


「所長は、キミの『先生』だぞぉ~?

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