第10話

 え切れず、涙を流す彼女に、彼は冷笑して云った。


「フフフ…安心しろ?

 儂は、商品は大切に扱う…

 初めての男は、別に宛行あてがってやる……


 カネ…

 続きは、貴様だ……」


「………」


「……?

 あ…ひッ…!?」


 ややぬるいゼリー状の塗布薬が、しなやかな男の指先に依って、美波の秘部の入口に、擦り込まれて行く…


「あ…」気持ちい…その言葉を、口に出してはいけない……


「……」


 彼女からは見えぬ包仁は、終始無表情の儘…

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