第92話

 デザートに、食べよ?」


「ラッキー☆」


 その儘ティータイムに入った彼等は、何時もの様に、互いのスケジュールを調整し合う―


「えェーッ!?

 サクノ、ヨーロッパツアー組なのー!?


 一月ひとつきも、逢えないじゃん!?」


「僕だって、可愛いヨメと離れるのは、淋しいさ!?


 でも…

 プロとして、チェロを弾かせて貰える、有難さ……


 これだけは、絶対に…

 忘れちゃいけないから……!」


「サクノ……


 もう~そんなサクノだから、嫌いになれない…*」


「ヒメ…

 有難う……*」

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