第53話

 そんな二人の会話を耳にした妊婦が、遠慮がちに、彼等に話し掛けて来た。


「そちらも…三人目ですか?」


「あ゙(恥)、いえいえ…


 『リッちゃん』は、この…

 私の夫で(照)」


「あ(慌)、失礼しました…(焦)」


「フフッ…

 私達、幼馴染なんですよ?


 そちらの御子さん達、ホントに可愛い…

 完璧、御母さん似ですね…?」


「……(照)」


 育ちの良さが見て取れる母親と、彼女の慈愛で確りと育まれている子供達…


 理律夫と巫琴は、好ましい母子おやことの出逢いに、心を和ませていた。

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