三重奏(トリオ)―理律夫(りつお)と巫琴(みこと)、そして明良(あきら)―
第2話
「…そろそろ出掛けます、店長……」
「もう、そんな時間か…
ああ、気を付けてな?」
「はい!」
如何にも楽器店主たる風貌をした中年男と言葉を交わす、端正な
彼は、上品なネクタイを締め直し、仕立の良いスーツの上衣を着て、綺麗に磨かれた靴に履き替える。
「リッちゃん、御疲れ様!」
「うん…
ミッちゃんも、御疲れ様!」
店の上階に設けられているピアノ教室から、足早に降りて来る、若い娘―
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。