第22話

 最早、実には―塀の外に浮かぶビジョン等、何一つ無かった。


 学ぶ事を放棄し、塀の中の閉じた世界に馴染むにつれ―自ら加速度的に、堕ちて行った。


 安易なみちほど、楽な物は無い…


 青年と成った実は、端正な顔立かおだちは変わらなかったが―


 常に他者のタマを奪わんとするが如き、荒み切ったオーラを纏っていた……。

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