第26話

 一生涯、保護観察を続ける…との事です」


「………」


 押し黙った刑事は…事情聴取中の花奈と浩生が居る、取調室を見遣った―


「は…


 …御主人様……


 僕に…

 早く、命令を……」


「!?」


「早くっ…


 は…

 花奈を、犯して…!?」


めろ!?」「拘束具!!」


 記憶障害をきたし…取調官を、顧客と思い込み―時には錯乱する、二人……。


 刑事は、目を伏せ―今し方、事務官から伝えられた、「決定事項」を遂行する為に―取調室へ入った……。



「知能に関しては、全く問題有りませんが…

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