第4話

 フフフフフ……」


 夏目は独り、含み笑いをする…


 春名は、そんな彼には頓着せず…淡々と続けた。


「……


 なんにせよ…使える『経費』も、限られて来ました……


 今後提出する予算案を、十全な物とする意味でも…

 『開発経費』の計上は、慎重に……」


「うむ……


 !」


 不意に夏目は、何かを想起したらしく―ポンと手を叩いて、春名に提案した。


「どうだ?春名…


 予てから、御前が云っていた、『リクルート』計画…

 今こそが、好機かも知れんぞ?


 フフフフフ…!」


「……御意……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る