部長が敷いた、布石―参事官が投じた、試金石

第2話

 警■庁に開設されて久しい、「特別機動隊」―其処に新たに設置された、「国家治安維持部隊」・通称「TRP」。


 その「特機隊」官舎内の機密エリア―


 つい先刻せんこく、その組織に携わる幹部達が、其処につどって会議を行ったが…

 その機関に於けるトップ・夏目部長の顔は、終始晴れる事は無かった……。


可惜あたら費用コストを掛けて、と…今回は可成、手厳しかったですね?」


 管財担当の事務方・春名参事官が、彼をいたわったが…彼が返したのは、冷笑だった。


「…フン、それだけでは無かろうが?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る