第14話

 あの、穢された夜以降…侃は、全てを割り切ったかの様に―松汰への態度を変えた。


 松汰に怯えながら、彼に嫌々従っている様子は、全く見られなくなり…自分の方から、彼に甘える。


 積極的に家事をこなし、松汰と楽しそうに話をし…


 性的行為でも、松汰に求められる儘、尽くし抜き…

 一方では貪欲に、彼を求めて止まぬ……。


 松汰の征服欲は、完全に満たされ…松汰は、当初からの目的通り―侃を、「妻」として愛でる至福を、手に入れたのだ。

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