受け入れた少年―屋根裏部屋(ロフト)

第13話

 201X年・初冬。


 男は、侃の黒髪を、定番の中分けショートカットに整髪した。


 美容用鋏を使いこなす、男…


 然も有ろう、彼―堀永 松汰しょうたは、某有名美容専門学校を首席で卒業し…現在は、某人気美容室に勤める、顧客指名No.1の、歴とした美容師なのだ……。


「有難う、御兄ちゃん…


 桃…

 可愛いでしょ?」


 既に成長期の過ぎた、侃…


 その容貌は変われども―生来、端正な顔立かおだちであったが故に―何処と無く、昔の面影が残っている……。


「あぁ…カワイイよぉ*」


 松汰は御満悦で、侃の頭を撫でる……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る