第6話

走査スキャンの結果は?」


「はい。女子―『花咲はなさき凜子』は、かねての調査通り、優秀の様です」


「男子―『雪藤ゆきとう慧一けいいち』は、生育環境から怠学が重なり、データは未知数でしたが…想定外に知能が高いですね…?」


「よし…」


 「施術技師」の報告を受け、一人の参事官が、凜子と慧一の「仕様書」を、再吟味する……


〝確保生体(一組)

 女子…無条件採用

 男子…条件付き〟


 その頁に、彼は手持の万年筆で、若干の「仕様変更」を書き入れた。


〝男子…■■■■女子とユニットで採用〟

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る