　巧矢が何時も着けていた、ペンダントのチェーンが、引き千切（ちぎ）られた。

　虎目石（タイガーアイ）の入った、十字架（クロス）のトップが、床に飛び…

　チャリン…ヂャリ。

　一所員の靴の下で、壊された……。

　ヂャキ！ヂャキ！ヂャキ！

　巧矢の長髪に、鋏が入れられ―

　ガガガガガガ…

　短くされたその先から、バリカンが彼の頭を、坊主刈にして行く…

　巧矢は慟哭しながらも、未（いま）だに叫び続けている……

「忘れるか！(恨)

　『諸星あかり』!?

　生きて出られたら…

　即、ブッ殺してやるッ!!

　いいか、あかり―…ッ!?

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