第46話

 いずれ、必要になると思いますので…

 相談されてみては……」


「……」



 ピンポーン…ポーン…


「洋子ー…合鍵、失くしちまったー…

 開けて―」


 ガチャリ―


「!?」


「…っ、ヨタってんぢゃねェぜ!兄ちゃんよォ?(煩)


 こちとら、ここに半年住んでんだ…おととい来やがれ!」


 バタン!


「…何で…?」


 数年前の記憶を辿っている自覚が、佳一には無い―「居る筈の洋子」の所在が掴めず、彼は頭を抱えた。


「そうだ…比呂ひろに―」


 この近所に、「別の女」が…しかし、其処も―


「無くなってる…?

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