第38話

「おっと…猫の鈴(照)」


 ネックストラップ付の、携帯端末…彼は、それを己の首に引っ掛け―何時もの様に、伽那子に云った。


「俺をちゃんと、呼んでくれねーと…


 逃げちまうからな?(笑)」


 端末に貼られた、家族のプリクラ…彼女は笑顔で、佳一に応えた。


「はいはい♪


 『御疲れ様…

  愛してるわ*』


 …でしょ?」


「そうそう(頷)。


 俺が、帰ったら…

 オマエを、眠らせねーぞ?」


 再び、伽那子は笑う…佳一も満足気に笑って、頷いた。


「よしよし。


 じゃ…

 行ってくるぜ☆」

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