第36話

 伽那子も又、佳一の心根を知り、彼を深く愛せる様になった事で、互いの愛情は弥増して高まり―


 彼等は激しく、求め合い続けた……。



「…これ…!?」


 三輪の白黒モノトーンの六弁花が付いた、ブラウン系の手提鞄と婦人靴に、髪留……


「ああ、雛菊デイジーモチーフな?バレッタも、オマケだ♪


 母娘おやこでオソロっぽいヤツも…悪くないだろ?」


「佳一さん……」


「流石に俺には、可愛過ぎて…揃持そろいもちとか、無理だから……


 その黒い花を、俺だと思って…愛でてくれよな?(照)」


「フフフ…可愛い*」

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