第24話

「そのかたが、仰有ったわ…


 『ちゃんとヒールも有るのに、こんなに歩き易くて疲れない靴は、初めてだ』…


 『とても履心地はきごこちが良かったから、今度はカジュアルシューズも御願いしたい』って……」


「フーン…」


「…あの方はね…

 歩くのが辛いだけじゃなくて、自分が歩く姿を見られるのが嫌で…出不精になってたって…?


 でも、アンタの靴を履いて…颯爽と歩けてる自分に気付いて、外に出掛けたくなったそうよ?

 アンタが作る、御洒落な靴でね……」


「……!」


「ここからは、どうでもいい話だけど…

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