第30話

 テーブルに着いた千歳の目の前には、彼女が初めて口にする、優一の手料理が…


「…戴きます…(照)」


 彼女は遠慮がちに、それを一匙掬って、口に運び…


「美味しいっ…!」


 そう、口に出していた…


 瞬間、優一の顔が、パッと輝いた。


「ホント!?


 烏山さん!!」


 嬉しさの余り、思わず千歳を、そう呼んだ、優一…


「あ!?」


 そして…

 千歳のから、零れる涙……


「あ…!(焦)

 御免…!?(困)


 つい…

 混乱しちゃって……(惑)


 その…

 お兄ちゃんは、ね……(恥)」

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