第22話

 しかし、彼女は振り向きもせず、小走りで家を出て行く…


「…偉そうなさしぐち、でしたよね……?」


 俯く優一…


 彼の養母は、彼にかぶりを振って見せ…歎息して、云った。


「ホントに、御免なさい…


 あの

 貴方が目覚めるのを、誰よりも心待ちにしてた筈なのに……


 『ツンデレ』?とか、云うのかしらね…

 素直じゃないんだから……(溜息)」


「………」



 優一は、何も悪くない…


 それなのに…

 彼を拒絶する様な、言動しか取れない……

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