第12話

 感心するわ*」


「だって…

 優一くんは、お医者様になりたいって……


 だから、私が…

 学校で習った事を、ちゃんと教えるんだ!」


「千歳…!


 うん…

 そうよね?」



 病床で、優一は…成長して行った。


 眠り続けた儘で、精通を迎え…

 夢精を覚え…


 第二次性徴が顕著になり、反射的に勃起する、彼の逞しい肉体からだ……。


 そんな優一は、不登校の儘で、小学校を卒業し…

 中学校も、一日も出席の叶わぬ儘に、卒業と見做され…


 更に、歳月としつきを経て…満十八歳を超えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る