荊棘(いばら)に囲まれて―千歳の願い

第11話

「千歳をたすけてくれて、有難うね…?

 眠り王子の、優一くん♪


 目覚めたら屹度、吃驚ね…

 いきなりウチの、御婿さんなんて?」


「ママ…(汗)」


「冗談じゃ、済まさんぞ…?


 この子は、名前通り―優秀で、優しい子供だそうだ…


 意識が戻ったら、全力でサポートしてやらないとな?」


「パパ…!」


 千歳の両親も又、優一を愛しく感じていた。

 彼等は優一を、丸でうたたしているかの様に扱い―声掛とスキンシップを欠かさなかった。


 そして、更に千歳は……


「ホント…

 貴女とは思えない…

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