第3話

 最近は彼の方からも、彼女に話をしてくれる様になった……。


 優一は、寒い屋外で産み棄てられ―瀕死だった所を、医師に救命されたと語り…確り勉強して、医者に成りたいのだと、千歳に打ち明けてくれた。


 千歳は、嬉しかった……

 優一が、秀才で在ろうとする動機ばかりか―真面目に登校するのも…独法師で頑張れるのも…ちゃんとした未来の夢を持つが故なのだと、彼に教えて貰えたのだから……


 そして、その真実は…

 二人だけの、素敵な秘密でもあるのだ……。


「烏山さんは、将来何になりたいの?」


「私?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る