第15話

「ルカ様の事…聞きました。


 貴方は、『悪魔』じゃない…

 でも、『偏屈』です」


「は!?」


 ルカの黒いが、丸くなる…娘は微苦笑しつつ、続ける。


「兔に角(溜息)。

 その御尊顔に、虫なんか飼ってちゃいけませんよ?


 ちゃんと治して…

 御託を並べるのは、その後で♪」


「……ぷっ。ふ…

 はははははっ!」


 自分でも、信じ難いが―ルカは声を立てて、笑っていた。


 流石の娘も、驚いた。

 そして…彼の好ましい笑顔を、初めて見知ったのだ……。


「何ですか…?(汗)

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