第39話

〝ぼく わ、こども お、愛して、います。〟

〝ぼく に、こども お、ください。〟


 草司の代理人となった弁護士が届けた、例の草司の手紙…


 時に感情が乱れ、くしゃくしゃに丸めて、なげうちもしたが―それは皺だらけになりながらも、未だ珠実の手元に遺っていた……。


〝愛、の ためなら。しんでも かまい、ません。

 ぼく の、こども お、愛したい、です。〟


「………」


 珠実は、何かを思い出そうとしていた―瞬間、彼女は雷に打たれた様になった。



めてェーッ!?

 許してェーッ!?」


「ガキじゃねぇっ!?」

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