第31話

 果物を一杯入れた、甘いカレーなんだよ…?

 よく熟れて、黒くなっちゃったバナナとか、ビックリするかもだけど…

 とっても、美味しいんだ!」


「へー…

 たのしみー!?


 ね、おとうさん!?

 みてみて、ブランコ…


 あいが、のるから…

 おとうさん、こいで?」


「よーし!?」


 草司は即座に、愛を抱き上げ―驀地まっしぐらに、鞦韆へと驀進する…


 明るく響く、愛の躁ぐ声……


「わー!?


 おとうさん…

 ちからがあるね?


 どんどん、たかくなるよー!?」


「もっと漕いで上げるよ?

 愛ちゃん…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る