年季奉公、満了―Dr.が示した、二つの選択肢

第23話

 清春の「年季奉公」・24ヶ月目―満了日。


「俺様の味は、ちゃんとメモっといたからな…


 後は、上手くやれよ?

 小町……


 どうやらオマエだけは、モノになりそうだし?


 ……頑張れ」


「桜木さん……」


「今の取立ヤローは又、ヌルい奴みてーだし…


 ま、地道に金返して行きゃあ、何とか踏ん張れるんじゃないっすか?

 シショーに、オカミ…?」


「桜木くん……


 ほら!

 あなた!?」


「ああ!?


 桜木くん!!」


「はい?」


 店主が清春に、茶封筒を押し付けた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る