第12話

 その分は…

 全額、借金返済に回してくれればいいから……


 な?

 そう、約束しただろ…


 『ブタ男』♪」


「…ち…(嘆)


 あっ…ああ…(憮然)」


 取敢えず、話は済んだが―矢張、依然として食堂内には、一人の客も居らず…閑古鳥すら、鳴きそうもない……。


「…つくづく…


 残念な店だな……(溜息)」


 己が居候させられる端から、赤字確定じゃないか…


 等と―似合わぬ心配をする青年に、買出かいだしから帰って来た小町が―彼の変貌振りには、全く無頓着に―口を開いた。


「ちょっと、イソブタさん!?

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