居候になった、青年―小器用な「イソブタさん」に驚く、小町

第11話

「…と、云う訳で…


 『人質』を、強制連行して来たよ?大将」


「え゙?(汗)」


「まあ…


 あの、ヤンキー君が…


 ホントに、この…

 おデブさん?(汗)」


「…るせェよ…(滅)」


 元・ヤクザ、現・無職の丸刈青年は、小荷物一つだけを提げて…


 黒縁の瓶底眼鏡を掛け―調理用の白衣一式を、その巨体に纏っている……


 過日の威勢は何処へやら…

 目に見えて、すっかり気落ちして仕舞っている彼には構わず―Dr.は、続けた。


「此奴は今日から、住込調理師見習な?


 居候させてやるんだから…

 給金は出さなくても、結構。

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