父の包容と、説得…量大の受容と、沈黙

第47話

「♪~♪♪~♪」


 マンションの地下駐車場に車を入れ、エレベーターで自室に戻って来た、量大…

 彼がドアの鍵を開けて、玄関内に入ると―沓脱くつぬぎの一角に、男物の高級靴が一足、揃えられて置いてあった……。


「……

 御父さん……?


 ……矢っ張り……」


 量大の直感通り―果たして室内には、彼の父が居た……。


「鼻歌に、演歌か?(笑)」


「(照)…いらっしゃい」


「御前の呉れた合鍵で、勝手に上がらせて貰ったぞ…」


「待たせた…?」


「いや…


 元気そうだな……」


「うん…


 御茶、淹れるね……」

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