第42話

 量大の車迄、二人は戻って来た。


 車椅子に乗り、リフトで運転席に入った量大に、小雪は菓子折を手渡し―握手を交わした。


「今日は、有難う!


 又…月命日に」


 小雪は、云った―何時もの様に。


「うん…こちらこそ!


 又ね…?」


 そして、何時もの如く―応える、量大……


 ブロロロロー…


 量大の車が、走り去る…

 うちの方を振り返った、小雪の傍に―彼女の母親が来ていた。


「お母さん…?」


 小雪は、訝る…果たして母は、彼女に訊ねた。


何時いつ迄、あの子と…一緒に居るの…?」


「!!」

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