第18話

「痛っ…!

 痛いじゃないの…!?」


「………」


 硝子に亀裂が入った、小窓…量大は無言の儘、小雪をソッと下に下ろし、折れた鉄パイプを拾い上げて、その窓硝子を叩き割った。


 ガシャ!ガシャン!!


 激しい音に、小雪は昂奮し―思わず、量大を詰る。


「何て真似、するのよッ!?

 野蛮人!!(怒)」


「…るせェ…

 だってろよ…?」


 既にレスキュー隊が、外で準備をしている…

 窓から飛び降りても、大丈夫だ……


「コユキ…

 こっから、そと出ろ」


「え…

 無理―」


「俺が…持ち上げて、やるから……

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