第7話

 事が終わって、量大は、背中からベッドに倒れ込み、恥じ入る様に、手の甲で顔を隠しながら、小雪に詫びる…小雪は、かぶりを振って、敢えて量大に笑顔で応えた。


「いいの。


 だって、私達…友達でしょ?」


「小雪さん……」


 ゆっくりと、量大は起き上がる…


「そう…

 あの日、あの時…


 あの瞬間から、量大くんは…

 私の、友達になったの……!」


「…小雪さん……!」


 黒い短髪に、黒い瞳をした、端正な面差の、量大…


 含羞み、目を潤ませる、彼の表情かお

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