第3話

 ガラガラガラガラ…


 彼が、カウンター迄移動した所で、シャッターが閉まった。


 チリリリン♪


 店のドアを閉める、セミロングヘアの、スーツを着た娘の後姿…量大の顔が、綻んだ。


「小雪さん…何時も、有難う…!」


 彼女も又、振り返り…彼に笑い掛けた。


「御疲れ様!量大くん…」


 彼女は、新浜のOL・松下小雪。量大と同い年で、彼の「友達」であった……。



「ウチの会社でも、貴方の手作り一点物アクセが大人気でねー?」

 右手薬指の指輪リングを量大に示しつつ、小雪は彼に話をする…

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