第15話

 ディープキスを続けながら、互いの胸を引き寄せ…「駅弁」から派生した体位に入る、二人……


 插入を焦らし合い、切ない表情かおで哭く、その姿…観客席からは、深い歎息と、弥増す興奮が……。


 ステージを重ねる度に、瓊一と詩織は―「見られる」事を、意識する様に変わって行った。


 不特定多数の人間が、自分達のセックスを見ているという…羞恥と被虐。


 それは、次第に…快感へと昇華した。

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