第22話

「キャハハ…自分のババアでも、ないのにさー?」

「救急車呼べよー?ハハハ…」

「ケータイねーんじゃね?ビンボくせー!」


 見るからに不良な、数名の女子高生達が、近くのコンビニエンスストアに屯している…その中の一人が、調子付いて言った。


「フフフ…あたし、あのチビ知ってるー!

 同中の時…絡んでやったよー?


 『ジョーダンは、カオだけにしな』って!?」


「フーン……?」


 彼女等の輪に、宇多子が居た。

「いじめ自慢」をする少女に相槌を打って―宇多子は、少年を見遣った。

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