第5話
何度もやってる事だった…なのに……どうして…こんな事に……!?
初等女子少年院。
「…パパ…ママ…ごめんなさい……」
少年審判で、少年院送致の保護処分とされた歌子は、面会室で両親と面談していた。
茶色のソバージュに派手化粧をしていた彼女は、ショートカットにジャージ姿で、数ヶ月前の面影は、何処にも無い……。
「いや…私達も、お前をちゃんと愛してやれずに…!
忌まわしい事故だったが……我々は、十分に賠償した……お前は、何も心配するな…?」
「遠縁と養子縁組する準備も出来たし…高校編入も、大丈夫そうよ?」
「そう…お前は、私達から離れ…新しい名前と場所で、やり直すんだ…!?」
それから間も無く、歌子は「草笛宇多子」となり―完全に、悪の道と訣別した。
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