プロローグ~少女Aの、あやまち~

第1話

「…ねェ、サエナイくん?あんたってホントに、純情バカだよぉ?


 あたしがマヂで、好きだと思ってた…?」


 不良達が屯する、娯楽遊興施設跡の廃ビル。

 その屋上で、不良女子高生数名が、一人の男子高生を、嗤いながら詰っている。


 女子高生グループの中心に居た少女が、少年のスラックスのベルトを引き抜き―ファスナーを下げて、言った。


「カオと同じで…コイツもショボイね?フフフ…」


 彼のスラックスが、ブリーフごと摺り下ろされた。

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