第2話

そんな時だった。






ーコンコン…



「…っ」






孤独の空間を壊したノック音。




誰のものか分からないその音に心臓は跳ね上がり、両手で口を覆って息を殺す。





ガチャリと音を立て、ゆっくりと開かれた扉。






その先には…










「…見つけた。」




「…っ、」








紺の帽子に金のマーク。

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