チームラビッツ 〜感動の瞬間へ〜

ぴぽこ

入学前 編

第1話 プロローグ&チュートリアル

カシャッ


あぁ〜本当に楽しかったヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。

これがまだ、もう1年もできるのかぁ〜(≧∇≦)/


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


中学3年生の冬、僕、早瀬はやせは高校受験で

大阪府にあるラビット学園に合格した。

このときは高校で野球部に入るつもりなんて微塵みじんもなかった。

中学の時は陸上部で、それなりに足は速い方だったから、

高校でも陸上部に入る予定だった。

あれらの試合を見るまでは。


ある日曜日のことだった。

なんとなくでテレビを付け、チャンネルを変えていると

大阪府の春の甲子園大会の予選が放送されていた。


(作者の都合上、この作品での甲子園は3イニングまでです。

また、3イニングまでで同点の場合、延長はありますが、

延長タイブレークは7イニング目からとなっています。)


たまたま入学予定のラビット学園が戦っていて、

また、ちょうど今から始まるらしかったので、

その試合を観ることにした。


ちなみに、ラビット学園のスタメン(試合開始時のメンバー)を

観てみると以下のような感じだった。


 バッター   人物    守備位置

1番バッター 白戸はくと    ショート  (二塁と三塁の間)

2番バッター 因幡いなば    セカンド  (一塁と二塁の間)

3番バッター 尾形おがた    レフト   (外野・左)

4番バッター グッドマン ファースト (一塁)

5番バッター 赤井あかい    ライト   (外野・右)

6番バッター 諸岡もろおか    サード   (三塁)

7番バッター 早乙女さおとめ   センター  (外野・真ん中)

8番バッター 籾井もみい    キャッチャー(捕手)

9番バッター ダットン  ピッチャー (投手)


この試合は2回戦のようで相手は芝狗しばいぬ工業高等学校だ。


試合開始のサイレンが流れ、

まずは、1回表、芝狗工業からの攻撃だ。


まずは1番バッター。

見逃し、空振りと、早々にツーストライクノーボールと

追い込んだあと、ダットン(ピッチャー)は高めのストレートを投げ...


「あ、打たれた」


と思ったら赤井(ライト)がしっかり対応してボールがグローブに収まった

右フライだ。1アウト

※()内は守備位置を示しています。


そして、2番バッターもツーストライクまで追い込み、

高めのボールを投げたかと思いきや、ボールが少し落ちて、

空振り三振、2アウトになった。

どうやら、チェンジアップというものを投げたらしい。


ちなみに、ダットンの変化球の持ち玉は、

チェンジアップ、カーブ、サークルチェンジだ。


サークルチェンジとは打者のタイミングを狂わせるときに

投げるボールらしい。


そして、3番バッター

狙っていたのか、高めのサークルチェンジを初球打ちした。

これも打球が伸びていったが早乙女(センター)がしっかり対応し、

中フライ、3アウトとなり、1回表の攻撃が終わった。


1回裏、次はラビット学園の攻撃だ。


1番バッター、白戸

ストライク、ストライク、ボールと2ストライクまで

追い込まれていたが、次に、高めの、狙っていたストレートが来て、

ベストなタイミングで打ち返した。

ボールは一二間をぬけ、ヒットとなった。


ちなみに、相手の変化球の持ち玉は、

シュート、フォーク、カーブ、スライダーだ。


そして、2番バッター、因幡

因幡はボールが来る直前にバットを体と垂直に両手で持って、ボールを当てた。

ボールはピッチャーの方へ転がり、

そして、一塁に投げられ、タッチアウトで1アウトとなった。

が、一塁にいたはずの走者が二塁にいる。

どうやら、送りバントというものをしたらしい。

走者が二塁にいることで、二塁打でも本塁まで帰ることができ、

点数をいれることができるので、こちらが有利になるというわけだ。


3番バッター、尾形

相手が投げてきたカーブで初球打ちしたが、少しタイミングが早かった。

しかし、逆にこれが功を奏し、三塁線と少し内側を守っていたサードとの

ちょっとした間のファールゾーンからすれすれのところを抜けていった。

コロコロと転がっていったため、レフトの捕球も遅れ、

打者は一塁で止まっていたが、二塁走者は比較的余裕で

本塁に戻ることができ、先制点を手にした。

確かに、2番バッターのバントは意味があった。


「す、すごい...」


野球ってこんな作戦とかもあるのか。


4番バッター、グッドマン

低めのストレートをすくい上げ、セカンドの頭を超えるヒットとなった。

1アウト、一二塁


5番バッター、赤井

こちらも、低めのストレートでタイミングも完璧だと思ったが、

打ち上がってしまい、ライトのグローブにボールが入り、右フライとなった。

しかし、その瞬間、二塁走者が三塁に向かって走り出した。

ライトも、三塁に向かってボールを投げるが、三塁のタッチは...

セーフ。

2アウト、一三塁になった。

これは打者がフライを打ってアウトになっても、守備の捕球後、

ボールが内野手まで届く間、走者は進塁することができる。

これをタッチアップ(似たような意味に犠牲フライがあるがそれは点が入ったときにするものである)と言うらしい。


6番バッター、諸岡

初球のストレートは見逃したが、その次は完全に狙っていたカーブが

投げられ、


カッキーン


ボールは外野の右中間に落ち、タイムリーツーベースとなった。

これで、得点は0ー2

そして、2アウト、二三塁でチャンスはまだ続いている。


7番バッター、早乙女

初球のスライダーが予想以上に曲がったが、なんとか当てて、ファールだった。

しかし、2連続でスライダーが来るとは思わず、ボールを打ち上げてしまった。

ショートがボールを取る内野フライとなり、3アウト。

これで、1回裏の攻撃は終わった。

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