第7話

正直、いくらバカな私でもさっき礼羅が言っていたように、



次会えたら…



っていう返事がノーなのかなって…分かってたの。



でも、それを掻き消してしまえるほどに。

……恋してた。



ファザコンで、中学時代は告白されたって男子なんて興味は持てなかった。



私が結婚するのは、パパだって…

ほんとに思ってたイタイ中学生。




でも、高校で…一目惚れ。

彼を見たとたん、周りの音を失って、彼の空気に頭痛がした。



周りの友達に聞きまくって、手にいれた彼の名前は、相沢律あいざわ りつ先輩。



名前まで爽やかでかっこいいって、はしゃいだのを覚えてる。



毎日、教室の窓から部活をする先輩を見つめ、見つめ続けて。恋い焦がれた。





っていう……いたい初恋メモリー。



そして、ノーを曖昧にぼかしたそれを、

信じ続けた、やっぱりいたい大学時代。




思い出を消し去って。私は明日から社会人として大人の恋をするんだ。



先輩のことは、吹っ切れた...はず。



今では、私の青春を奪った先輩を恨んでるくらい。

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