第7話

「体が、…苦しい。」



「え?」



「お腹の辺りが…疼くの…。苦しい、もっと深く…して?」



「…」




匡は私のお願いを基本的には断らない。どんな無理なお願いも、困った顔をしながら叶えてくれるのだ。



だからその時も困ったように眉尻を下げながら私の髪をサラリと撫で、声を漏らして快楽を渇望する私の唇に触れるだけのキスをした。




「その疼き…キスでどうこう出来るもんじゃないでしょう…」



「…知らない、匡がどうにかして…!」



「相変わらず、わがままですね、俺のお嬢は…」



肩を軽く押して私の体制を仰向けに変えた匡は「親父には秘密ですよ」と耳に吹き込みながらルームパンツに手を差し込んだ。




「もう少し疲れたら、ぐっすり寝てくださいね」




ぺろっと耳の縁を舐めた匡はそのままあっという間に私を疲れさせ、思惑通り私を寝かしつけることに成功したのだが…、




このことをきっかけに、私からのおねだりはヒートアップすることになり、匡は私に快楽の世界の一から十まで教えることとなったのだ。

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